雨女×晴男



「え~、視線だけじゃん」


こいつはさっき司会をしていた生徒会書記の
森谷 莉咲。


俺の幼馴染みであり、良き相談相手。


まぁ、“ねぇちゃん”みたいな感じ。


ちなみに高3である。


「晴は彼女作らないの?」



「…それ、今関係ねぇだろ」



周りがどんだけうるさくても
仮にも今は入学式の真っ最中だからな。



「はいはい。ごめんなさいね。
…そういえばさっき晴が挨拶してるとき
女子で1人だけ“興味なし”って雰囲気で座ってた子居たよ?」



へぇ…


そいつは興味深い。



今まで会った中で媚びて来ない奴居なかったからな。


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