君に伝える。
いいなぁ、彩菜は。
最悪な思い出とはいえ、
遊喜君と付き合ったんだから。
あたしも好きな人と、付き合いたいな。
原岡君と、付き合いたい……………
ぬわぁ!!??
あたし今なんて思ったの!?
原岡君と付き合いたいっ!?
馬鹿じゃないのあたし!
ってか原岡君!?
なんで原岡君!?
好きなのあたし!?
……好き、なの……?
あぁー、もうダメー。
妄想激しすぎだよぅ。
悲しくなってくるよー。
倉庫にあるマットに腰掛ける。
いつの間にか、眠ってしまった――――