君に伝える。

もう少し休んでいたかったけど、
時間も遅いのでとりあえず帰ることにした。

「彩菜、ホントに大丈夫なの？」
「うん。心配かけてゴメン」
「いーのいーの。親友じゃん」

麻子………

ありがとう。

「そだ、石神君！」
「何？」
「悪いけど、彩菜のこと送ってってあげて」
「え、俺が？」
「うん。石神君なら信用できそうだし」

麻子………

ほんっとうにありがとう。

送ってってよお願いー。
彩菜夜ってこわぁ～い。
だから送ってぇ～。

心の中でぶりっ子してみる。

「俺でいいなら…全然いいけど。佐藤は？」
「あたしは、…原岡君でも捕まえるよ」
「分かった。佐藤も気をつけろよ」
「あたしは狙われないよっ。じゃあね！」
『バイバイ』