君に伝える。
「はい、到着~」
「ありがとう!わざわざゴメンね」
「いーのいーの。実は俺もこの近く」
「そうなんだ!よかったぁ」
「...それはどういう意味??」
「どういう意味って、別に...?遠いのに送ってもらったんなら悪いなぁって」
そう言うと、原岡君は残念そうな顔をした。
「あ、そだ。これやるよ」
原岡君がポケットから出したのは
“激甘!砂糖たっぷりキャンディ”
と書いた包み紙に入った飴だった。
「佐藤と砂糖ね。ダジャレ~」
「やだー。もう、面白くないよぉ」
「知ってるー」
2人でしばらく笑った後。
「じゃな、また明日!」
「うん、バイバイ!」
そう言って、家に入った――――――