君に伝える。

麻子 side.

原岡君、イジワルだった。
あたしの事可愛いとか、
わざとスピードあげたりとか、
その他いろいろ。
全く、意味不明だよぅ。

「ただいまぁ」

玄関のドアをあけ、
お母さんの姿を探す。

「あら、お帰り。遅かったわねぇ」
「ちょっとお母さん、聞いてよ～」

そうして母に今までの出来事を
一つ漏らさず話す。

学級委員になっちゃった事。
その後残らなきゃならなくなった事。
それから.......


原岡君の、事も。