君に伝える。

大好き!?

いきなりの告白ですなぁ。
あ、友達としてか。

あんなキャラだったんだぁ。

「あ、ゴメンみんな。
 先行って着替えてて?」
「分かったぁ。遅れないようにね」

どこ行くんだろ?
まぁいっか。

あたしも着替えなきゃ。




水着に着替えてプールサイドに出る。

寒いぃー…
5月のプールはちょっと寒いよぉ。
しかも今日曇りだし。

「麻子、大丈夫?唇青いよ?」
「あたし結構冷え性なんだよねぇ…」
「体操服の予備あるから取って来てあげる」
「ありがとぉー…」

あー、みんな早く来ないかなぁ。
ちょっと早く出すぎたかも。

あたしがしゃがんでちぢこまっていると。

バッシャァー!!!

「むきゃーーーっっっ!!!!?」
「ゴメン麻子!ちょっと手滑ってもうて」

この大阪弁は…野乃花ちゃん?

「さっき足首ひねってしもてな、
 保健室の先生に氷水もらってん。
 
 ちょっとつまづいて、つい手が滑って…」
「そう、なの…寒いぃぃー…死ぬぅ」

氷水って、ありえないよぉ…
寒い寒い寒いぃー!!

「麻子っ!!大丈夫?びしょ濡れじゃん」
「氷水、かかったからぁ…寒いぃ」
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