君に伝える。

麻子 side











楽しみすぎるー♥

めでたく原岡君と付き合えたし、
それで修旅を迎えられる!
これ以上嬉しいことはないよぉ~。

佐藤 麻子、人生最大のハッピーです。


それより………

「何これ?」

朝、原岡君と一緒に登校してきて
教室に入った瞬間。


あたしの机の周りに、人だかりができていた。


「ちょ、お前ら何してんだよっ」
「皆どうしたの…?」
「これ見てみろよ!」
「麻子アンタ大丈夫なの?」

人だかりをくぐり抜け、自分の机の前に立つ。

机には“死ね”“別れろ”の文字が
刻まれていた。

「机もまっぷたつになってるし」
「イジメじゃないの?」
「やだ、怖い…」

皆の不安が高まる中、原岡君が叫んだ。

「誰がやったんだよ!!!」
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