君に伝える。
「よっしゃぁー!!」
原岡君の叫び声。
プリント作りが終わった直後。
「終わったねぇ、あとは中身だね!」
「.....え?まだあるの?」
「そうだよ?今終わったのは、表紙だけ」
その瞬間、原岡君は灰になった。
「これどうする?」
「自己紹介アンケートねぇ...」
「あ、じゃあ人数分のこれ作って!」
「は?え、この吹き出しを?」
「そう。それをあたしが切るから」
「分かった!」
原岡君が印刷してくれた紙を、
あたしがひたすら切る。
ハサミではうまく切れなかったので
カッターで切り抜いていく。
半分ほど切り抜き、疲れていた時。
「いっ..た...」
「どした!?大丈夫か?」
「うん、ちょっと切っちゃっただけ」
あたしの必死のポーカーフェイス。
それとは裏腹に、出てくる血。