君に伝える。
「そうか...」
「あたし、絆創膏持ってるから!」

心配しないで。
痛みを我慢して、立ち上がる。
ポタッ――――――――
一滴、血がしたたり落ちる。
ポタッ、ポタタッ
そして、耐えかねたようにどんどん血が
出てくる。
そして落ちる。

「!お、おま「大丈夫!!」

大丈夫な量の血じゃない。

「大丈夫だから、プリント作ってて」

その間にも、痛みは増す。
血の量も多くなる。

「ちょっと、切っただけ。だから「ダメだ」

今度は原岡君が言う。

「傷口見せてみろ」

静かだけど、威厳のある言い方。
何も言えなくなって、血だらけの指を見せる。
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