君に伝える。

今日。

学校に行って、麻子に謝ろうと思った。
でも、麻子は顔が腫れたらしく、
生憎休んでいた。



国語の授業中。
いつもなら、麻子に手紙を書く。
でも、今日はその麻子がいない。

何もできない。
一人ぼっち。
さみしい。
悲しい。
後悔。

いろんな気持ちが入り混じって、
結局苛立ちへと変わる。

それは麻子に対する苛立ちではなく、
彩菜自身に対する苛立ちなんだ。

ごめんね麻子、
彩菜、ジコチュウだったかな。

何も知らないのに、怒ってゴメン。

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