泣き恋心


「「何!?」」
「なんだよ…びっくりするなぁ…もう」
「ホントだよ…どしたんだ!?」
「…別に。で、何?」

はやく言ってよぉ!気になるじゃん!

「…はぁ。で、俺たち進学するんだ!」
「「…え!?進学??」」
「そうだけど!俺は医学の方に。涙梨は弁護の方に。」
「叶矢が医学!?」
「涙梨が弁護!?」

正直びっくりなんだけど…。
ちえりも私と同じ気持ちだと…。

「「なんだよ…」」
「いや…別に…ねぇ?」
「うん…ちょっとびっくりしただけだよね?」
「最近のお前ら変だぞ?」
「あー!確かに!」
「いやぁ…ね?だって…二人とももう少しで…卒業しちゃうじゃん…」
「うんうん…。」
「…まさか?寂しいのか??」
「ふふ。まじか!ちえり?そうなのか?」
「え…いや」

わっバレそう…誤魔化さなくちゃ…

「え…いや」
「寂しいよ!?涙梨は寂しくないの!?」

え!?ちえり…泣いてる…?

「なんで泣くんだよ。寂しくないとか言ってねーじゃん?俺だって寂しいけど…将来ずっと一緒にいるんだから…少しの辛抱だろ?」

おっと!こっちも反撃。
しかも良いこと言うじゃん!

「え…?」
「だから将来、俺と結婚するんだろ?」
「うん。当たり前じゃん?でもそっちじゃなくて…ニヤ!涙梨も寂しいのかぁ!ははは!へぇ~?」

はは。こっちもすごい。

「…そうですとも?」

この二人は何なんだ…。
すごい…?
で、叶矢の反撃が来るとか思ってなかったわけだけど…。
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