泣き恋心
どこだろ…。もしかして?
…屋上。行ってみるか!
ガチャガチャ…。
閉まってるな…。一応紅にもらった合鍵で開けてみるか!
ガチャ…
「紅ー?いる?」
「あれ?楼栗?何?お前もさぼりー?」
「まぁね!紅探しててさ!ちょいと相談にのってよ!」
「えー?どした?もしかして、叶矢せ…」
「違うから!何もない!」
「なーんだ!そっか!で何?」
「あーあのね!」
そして私はどこに行くべきか相談した。
「うーん…ディズニーランドとかは?泊まりで!」
ディズニーか!そういえば行ったことない!
「いいかも!私行ったことないからさ!」
「そこかよ!皆で楽しめるとこならどこでもいいんじゃね?」
おい!紅…わかってんのか?
「それが思いつかなかったから相談したんじゃん!」
「そーでした!そーでした!楼栗はバカだったんだった!」
うわっむかつく!
紅ってここまでムカつく奴だった?
「バカでけっこーです!で?最近彼女とはどう?」
「あー両親にも会ったんだ!許しももらったから俺が卒業して金が貯まったら結婚する予定!」
ふーん。幸せなのねー!
「へぇー!まぁ紅が幸せでよかった!結婚式呼んでよねー!」
「はは!わかってるって!呼ぶつもりなんですけどー!」
「よかった!忘れられてるのかと!」
「それはありえないね!」
は?何で…?
「何でよぉ~?」
「んー?俺の初恋でもあるし、親友だから?」
親友ねー?
「親友だと思ってくれてんのー?私はちえりの次が紅だね!」
「そんなの俺だって京太の次だって!」
そして私たちは笑い合って話した。
そっか…幸せなんだ!
ホント良かった。
キーンコーンカーンコーン。
あ、鳴った。
そろそろ戻ろっかな!
「私は戻るけど紅はまだいる?」
「うん。もう少しいようかなって!」
「そっか!」