泣き恋心
「ちょっ…涙…梨…」
「照れんなって…ここには俺とお前の二人しかいないだろ?」
「…そうだけど…///」
「だったらいいじゃん…な?」
また私を強く抱きしめ、横に一緒に倒れた。
いわば、一人足りない川の字状態だ。
「涙梨…?」
「ん…?」
「起きてる?」
「まぁ…な…」
「夕ご飯…どうする?」
「アイツらと食べてきな?俺はお腹にたまりそうにないから…」
「そっか…じゃぁ…食べてくるね…時間になったら…それまで…」
「それまで?」
「…こうしていたい…です…」
私は起き上がって涙梨を見た。
「ダメ?」
「別に…良いけど…?」
「やった!」
しばらくこうしていると…
コンコン…
「はーい…」
「いえり?ごはん行こー!」
「いいよ~!」
「もう行くのか?」
「うん…みたいだね!行ってくるね!」
「待って…」
涙梨は私を抱き寄せて耳元で
「いってらっしゃい…」
「…///!!」
「ほら、早く行けよ!待ってるんだろ?」
「…わかってるい…いってきます…」
「ん、行ってらっしゃい!」
私はカードキーを抜いて部屋を出た。
「どした?ちえり、赤いよ?」
「別に!なんでもない!!」
「まさかお主ら…なにかやましいことでもしてたんじゃないかの~?」
「し、してません!」
「そーかい!わかったわかった!」
「ホントなんだって!」
「はいはい!」
「ホントだってばー!!」
私は言い訳をしながら楼栗と食事場所へと行った。