泣き恋心


後ろを向くとそれは自分のよく知っている人物だった。

「叶矢!」
「涙梨!」
「卒業おめでとう楼栗。」
「ありがとう叶矢」
そしてこちらも

「おめでとうちえりよく頑張ったな」
「うん!ありがとう涙梨!」
「こらこらそこ!俺たちを忘れてんじゃねぇ~よ」
「あっゴメン!」
「いいじゃん!今日ぐらい!ね?」
「そうだよ」
「ろ、楼栗に言われちゃ仕方ねぇか」


叶矢は少し照れた感じで納得をした。

「なぁ今からファミレス行こうぜ!!」
「いいね!」
「いこいこ!」
「じゃあファミレスまでGO-!」


涙梨の提案で私たちはファミレスに行くことになった。
ファミレスに着くと窓側にすわり、食べたいものを頼んだ。

「そう言えば、ここに来るの久しぶりだよね」
「あ~初詣以来?」
「そうだっけ?」
「そうだよ!ここで紅にも会ったんだよね?」
「そう!彼女さん居てさびっくりしたんだった!」
「何それ!俺ら知らねぇぞ!」
「そうそう!俺ら知らねぇ!」
「と、とにかくさ、また来れてよかったよな!」
「うん!」

しばらく学校の時や旅行の思い出話に花を咲かせていると料理が並び、皆で食べた。


「楼栗とちえりはまた同じところなんだろ?」
「そうだよ!」
「いいでしょ!」
「まぁな~。でも男にちょっかいとか気に入られたりすんなよ~」
「大丈夫!女子しか主に来ないところだから!」

そう言うと2人は安心した感じになっていた。2人ともなんだかんだで心配してくれてるんだと改めて思った。


「まぁとにかく頑張れよ!俺たちも応援してるし頑張っからよ!」
「うん!ありがとう!」
「頑張ろうねちえり!」
「うん☆」

そして私たちはお互いに別れて、紳士的な2人に送ってもらい卒業式の夜は終わった。


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