泣き恋心
「叶矢~!今日から働くからね!!」
「いや…お前は休んでろ!」
「いいじゃん!」
「だめ!」
「は~い」
なんで私は働けないかというと私も妊娠しているから。
私は只今18週目に入っている。
だからか叶矢は私に休めとばかり言っている。
ちえりに続いて私も妊娠し、私もとっても嬉しかった。
叶矢との子どもが私のお腹の中にいるんだって考えるととても幸せなんだ。
私と叶矢はまだ結婚はしてないけど、叶矢の仕事が落ち着いたら結婚予定。
はやくその日が来ないかと楽しみにしてる私。
お腹の子どもも元気に動いている。
だからこの子も楽しみにしてるんじゃないかって私は思ってるんだ。
「ちえりは今日が出産日だったんじゃないのか?」
「それがね…一日早かったみたいで…」
「じゃぁ大丈夫なのか?」
「わかんない…でも元気な声をあげて泣いてたよ!」
「そっか…よかったな!名前は決まったって涙梨が言ってたけど…」
「あぁ!涙稚愛だって!可愛い名前だよね!」
「確かにな!次は俺たちってわけか!」
「そうだね!元気に生まれてきてくれること!願ってようね!」
私たちはそんな幸せすぎる会話をしていた。
このちょっとした時間も私にとってはとても幸せだった。
でも…ホント良かった。
今思うと、紅とあのまま付き合ってたら私…どうなってたんだろうか。
幸せになってたかな?
そんなことを考えてしまう私。
あ!そういえば、紅はあの彼女さんとちゃんと結婚しました。
私を忘れずに結婚式も呼んでくれて…。
紅も彼女さんもすっごい幸せそうだった。
水口と優利はあのままゴールイン!
子どもも生まれてます。
女の子だって言ってたかな!
皆幸せになって良かった…。
今まで高校生活。
いろいろありすぎたよね。
入学式には問題が起こるなんてとか思ってなかったから…。
でも楽しかったし、叶矢たちとも出会えることができた。
それは神様からのプレゼントなのかも!
それはないか!!
私たちの高校生活は、悲しかったり、楽しかったり、幸せだったり…。
さまざまなことがあった。
でもあってよかったかな。
そのいろいろのおかげで今に至るんだから…。