泣き恋心
紅side
楼栗から2年の先輩と付き合ったという話を聞いたときは倒れそうだった。
間に合わなかった。そう思った。
もっとはやく告えばよかったかもしれない。
俺は後悔に襲われた。
そして俺はその日から学校に行かなくなった。
楼栗を見るとつらくなるから。
楼栗を忘れようと俺は他校の友達と遊びまわった。
そこで紹介された真美とよく遊ぶようになっていった。
真美と遊ぶぼは楽しい。だけど楼栗を忘れることはできなかった。
そんな日がしばらく続いた。
楼栗たち宿泊訓練楽しかったかな…肝試し大丈夫だったかな…とか。
やっぱり楼栗のことを考えてしまう俺がいる。
そんな時真美が
「私…紅が好き。付き合って下さい!」
そう告白された。
正直戸惑った。だって楼栗のことが頭に浮かんでくるから。
真美のことも好きだ…友達として…。
「真美…俺…わ」
「待って!」
声を遮られてしまった。
「忘れらない人がいてもいい。私を利用してくれていいから!」
でも…そしたら俺は最低だ。
「真美を傷つけてしまう。」
「それでもいい!」
真美と付き合ったら楼栗を忘れられるだろうか。
真美のことを本気で愛せる日がくるだろうか。
そう思った。
「…わかった。」
俺はそう返事をした。