泣き恋心
紅side
真美と付き合ってだいぶ日が経った。
俺は真美とデートをしてもキスをしても抱いても楼栗のことは忘れられないでいた。
そんなある日のこと。
普通に真美とデートをしていた。
すると前から学生カップルが近づいてくる。
よく見るとそれは楼栗と彼氏で俺は逃げた。
見たくなかったから。
あとから真美が
「どーしたの!?」
と走ってきた。俺はもう限界だった。
真美をこれ以上傷つけたらダメだ。
そう思った。
だからその三日後真美とあった。
「どーしたの?紅から呼んでくれるなんて!」
真美は嬉しそうに笑顔を向けてくる。
この笑顔を傷つけてしまうんだ。
「…ごめん。真美。別れよ…もう傷つけれないよ…」
「え…何で!?嫌だよ?私…」
「ごめん。もっといい男探せな?」
「紅よりいい男なんていないよ…。…じゃぁさ…忘れられない人の名前…最後に教えて?」
何で…。
「…楼栗」
「…ありがと」
そして別れた。この時名前を教えたのがいけなかったなんて今の俺には分かっていなかったみたいだ。
そのあとすぐに楼栗からメールがきた。
話があると。俺も気持ち伝えようと思う。
だから俺も話したいことがあると送った。
そして夕方に楼栗と会った。
「…話って何?」
「そっちこそ何?」
「………」
沈黙まじ!?
「じゃぁ私からね…。」
「え…あ、うん。」
「私…叶矢と別れたの」
叶矢って先輩のことか…ってまじ!?
なんでだろう…。
「好きな人がいるから…それがね…紅なんだ」
すきなひと…。…って俺ですか!?
まじかー!嬉しいです。神サマー!
「紅に彼女がいることは知ってるから気持ちだけ伝えようと思って」
「俺…彼女と別れたんだ。それに俺もお前が好きだよ。入学したときからずっと…。彼女にも忘れなくていいからって言われて…」
「そっか…」
「うん…。…で、付き合ってくれますか?」
「え…はい!!!」
そして俺たちは思いが通じ合った。