泣き恋心


こんなんで恋なんてできるんだろうか…。私は不安も出てきた。
これから初恋をするなんて思ってないのだから…。

紅side

朝、俺は京太と学校に向かった。
京太と俺は幼馴染。小さい時から一緒にいるからお互いのことはよく知っているし、なんと言っても隠し事はお互いにできない。すぐに見破れるから。そして見破られるから。
俺たちは学校につき、クラス表をチェック!
すると俺は1組、京太は3組。見事に離れた。
そして

「じゃーな紅!さっさ彼女つくれよ!いい加減な!」
「おう…!がんばるわ!」

そして手を振った。
そう、俺は彼女いない歴15年。初恋もまだ。
それに比べて京太には中3から付き合ってる彼女、愛梨がいる。
いい加減つくれって言われても好きな人がいないと意味ないじゃん。
そんなことをボーッと考えていると
ドンッ!
痛ッ!なんだよ!ん?なんだ女か…。

「あっ悪い…。」

すると
「楼栗ー!いくよぉー!」
ん?楼栗?

「…楼栗?変わった名前…」

そう思った。
そして俺はゆっくり教室に向かった。
教室に行くとすでに人が大勢いた。
俺は自分の席を探し座ろうとした。
したら、人がいた。どうやら俺の隣の席の奴と話してるらしい。

「そこどいて…俺の席。」

するとどいてくれた。
俺は眠かったから伏せて寝ようとした。
すると

「あっあのー…」

何だ…?
せっかく寝れそうだったのに…。

「ん…何?眠いんだけど…」
「え…えっとさっきはぶつかってごめんなさい。」

俺は眠い目をこすりながら彼女を見た。
ぶつか…った…?
あっ!

「楼栗!さっきの!」
「えっはい…何で私の名前…」
「え?あっ!変わった名前だから覚えただけ。それにぶつかったこときにしてねぇーし」
「そっか!よかった…」
え?よかった?よかったって何が??

「何が良かったの?」
「えっあなたが怪我してなくて!ぶつかったときに少しよろけてたから」

ビックリした。俺の心配をしてくれる奴がいるなんて。

「ふーん。怪我はねぇーよ!あっ!俺…中村 紅!」
「私は宮田 楼栗!よろしく!何て…呼べばいいのかな?」

別になんでもいいんだけどな…。


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