泣き恋心


次の日。
一人で学校に向かっていた時だった。
私はまだ立ち直れないでいたからボーッとしていた。
ドンッ
何!?何!?

「あ…悪りぃー。怪我はない?」
「え…あっはい。こちらこそすみません…」
「いや…あのさ…前から言おうと思ってたんだけどさ…」

何だろ…。

「なんですか?」
「ダメ元で言うんだけど…君のことが好きなんだけど…」

…え!?

「私のどこが…」
「君…彼氏いるでしょ?」
「え…はい…でももういないんです。事故で…」

あいての人は驚いている。
そうだよね…。

「それで…彼氏一筋なとことか、表情がコロコロ変わるとことか…一目ぼれだったんだ…」
「そ…うなんですか…でも私…」
「じゃぁ仮で!仮なら大丈夫だろ?」

仮…か…。

「絶対惚れさせてみせるから…」

惚れさせてみせる…ねぇ…。

「彼氏のこと忘れさせてみせるから…」

忘れさせて…ってダメよ!優のことは忘れられない。

「…優のことは忘れられないけど…仮なら…いいですよ?」
「ホントか!?俺2年1組 長野 涙梨。涙梨って呼んでよ」
「変わった名前ですね。私は 栄崎 ちえり。」
「ちえり…か!てか!敬語いらんから!」
「え?あっうん。わかった!」
「アド教えとくぞ?何かあったらいつでも連絡して!」

そして私たちはアドを交換した。
この人はなんか違う…。
ひきつけられてしまうんだ。

「わかった。じゃ教室行くから!」
「おぅ!じゃな!」

そして教室に向かった。
そういえば楼栗見なかったな…。
教室に入るとすでに楼栗は来ていた。
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