泣き恋心
「何この叶矢の顔~!」
「これが皆がやってる変顔じゃないのか?やってみたかったんだよ!」
「でも…何したって叶矢はかっこいいね!」
「それを言ったら楼栗だって!」
「へへへ!あっ…私そろそろ帰らないと…」
気づいたら3時間もカフェで話し込んでいた。
「じゃぁ送るよ!」
「ありがとう!」
「楼栗の家の近くってさ、けっこう花とか咲いてるよな!」
「そうなの!近所の人が花好きでさ、植えてるの!」
「そうなんだ!なんか楼栗もそーゆー女になりそうだな!」
「そう?なんか嬉しいなぁ~」
「あっ…もう着いちゃったな…」
ホントだ…早いなぁ…もぉ。
もう少し一緒に居たかったのになぁ…。
「ホントだね…今日はありがと!楽しかった!」
「俺も…あっ!そうだった!」
え?何?
「これ本当は昨日のパーティーの時に渡すはずだったんだけど…」
私は叶矢からプレゼントを受け取った。
「見てもいい?」
「ん…どうぞ?」
中を開けると…そこにはネックレスが入っていた。
「可愛いー!これもらってもいいの?」
「あぁ…楼栗に似合うと思って…」
「ありがと!すごく嬉しい…」
「よかった!喜んでくれて!」
「ありがとう。叶矢!」
「いいえ…大切にしろよ?」
「うん…もちろんだよ!」
そして私たちはキスを交わして帰った。