泣き恋心
「紅…」
「え…?楼栗…?このパターン二回目!とにかくほら…立てって…」
「うん…ありがと!久しぶりだね!クリスマスパーティー行ったの?元気だった?」
「俺は行ったよ!それに見たらわかるだろ?元気だって!楼栗こそ、元気だった?」
「うん…彼氏ともに元気にしております!」
「そっか…なんか…楼栗今日は一段ときれいだな。」
「えっ…」
「ホント…きれいだよ!」
紅は私の目を見てそういった。
まっすぐな目で…。
「…ありがと///」
「でも、俺の彼女の方がもっときれいだけどな!」
「彼女と来てるんだ!」
「まぁな!ほら!あのカウンターから2番目の席に座ってる子が俺の彼女なの」
私はそこを見るときれいな感じで清そな女性が座っていた。あっ!あの時の子だ!
「じゃぁ俺…待たせてるから!」
「あっ…私もだ!じゃぁ!」
「あぁ…楼栗!」
「ん?」
紅は笑って…
「初恋がお前でよかった!お互い…幸せになろうな!」
「…うん!なろうね!」
そして紅は彼女のところへ帰って行った。
正直嬉しかったんだけど…。
でもよかった。紅…幸せそうだ…実は気がかりだった…紅のこと…。
彼女と幸せになってるだろうか…そーゆーことばかり考えていた。
けど…。
今日、紅と会って実感した。紅は幸せそうに彼女と歩んでる。
私も叶矢と歩んでる。お互い…幸せになろうね…もう…振り返らないように…。
そう心の中でつぶやいた。
私は急いで叶矢たちのところに戻った。
「あっ!遅いよ楼栗!」
「もう先に食べちゃってるよ!」
「ごめんごめん!ちょっと知り合いにあってて!」
「じゃぁ…改めまして…」
「あけましておめでとー!」
「今年もいろいろあるかもだけど…よろしくね!」
「うん!よろしく!」
私たちはファミレスでごはんを食べ、それぞれの彼氏の家に戻った。