泣き恋心
新しい日々


春になりました。
私とちえりは2年生に。
叶矢と涙梨は3年生に!進級です。
今年の春。
この3年生に進級する叶矢と涙梨に危機!

4月10日 入学式。
新しい1年生が入ってくる日。
どんな子が入ってくるんだろうと私とちえりはウキウキしている。
私とちえりと優利は見事に同じクラス。なぜか水口も同じ…。
2年4組だ。担任は日高 賢治。
モアイ像みたいな顔をしている。
クラスはみんないい人たちですぐに仲良くなった。
入学式が終わり解散になった。
私とちえりは叶矢と涙梨のところに向かっていた。
その時だった。

「「あの…すみません…」」

二人の男の子が話しかけてきた。
何だろう…?
私とちえりの頭の上にはハテナマーク。

「何?」

一人は…

「楼栗先輩!学園祭で見たときから好きなんです。付き合って下さい!」

もう一人は…

「ちえり先輩!学園祭のメイド姿可愛かったッス!その時から好きです。付き合って下さい!」

私たちはいきなりだったもんだからビックリしている。

「「え…っと」」

どうしよ…。でも私は叶矢だけだから!

「ごめんね?私、彼氏いるの!だから無理。」
「私も…彼氏いるから…。ごめんね?」

そして私たちは叶矢と涙梨のところに向かった。
まさか告白されるなんてねー。

「…ビックリしたね?」
「うん…。可哀想だけど振るしかないし!」
「そうだよね!私たちは叶矢と涙梨だけだしね!」
「あっ!いたよ!叶矢たち!」
「ホントだ!涙梨~!叶矢くーん!」
「おぉ!遅かったじゃん!」
「う…ん。ちょっと告白されてて…」
「へ?まじかよ…」
「いや…断ったし!私は涙梨だけだから!」
「うん。その通りだよ!」

二人の会話が面白かった。
涙梨ってSだもんな…

「楼栗…まさか…お前も?」
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