泣き恋心
ちえりside

私は朝早く家を出た。
何故ならノートをまとめていないから。
だから朝眠いけど早く起きて、学校に行っている。

「ちえり先輩ー!」
「ん?昨日の…えっと…堺くん!」
「名前覚えてくれてたんですね!うれしいっす」
「まぁ一応ね。」
「先輩って…優先輩と付き合ってたんですよね?」

ドクン…
えっ…なんで…

「えっ…なんで?」
「いやね…てか先輩も見て気づきません?」
「気づくって何を…」

堺くんはため息をついて…

「俺…優先輩の弟ですよ…」
「えっ…」

でも…苗字が違う…

「嘘よ…だって苗字…」
「そりゃ違いますよ!だって腹違いでも父は同じ…」

確かに…目元や声がそっくり…じゃあ本当に

「プッ!ハハハ…なーんてね!違いますよ。弟でもないし、血つながってません」
「…は?」
「からかっただけですし、優先輩のことは知人から少々。びっくりし…」

パンっ!
私は堺くんを思いっきり叩いた。
そして堺くんを睨んで…

「最低…二度と顔…見たくない…。」

私は走って逃げた。
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