泣き恋心


楼栗side

学校につくと、ちえりが泣いていた。
それに怒っている。どうしたんだろう…

「おはよ!どうした?何があったの?」
「ん…今朝…あの告白してきた堺くんが…」

あ…アイツか…
私たちと同じだ。

「で、何かされたの?」
「優の弟とか言って嘘ついたの…だからね…私、叩いた。」
「なにそれ…最低じゃん…無視しときな!」
「うん…だから…二度と顔見たくないって逃げてきた。」
「そうだったんだ…私も朝、千賀くんと会ってさ、紅のこと話して来たの。めんどうだなぁ」
「うん…そうだよね…なんでこんなことばっかり…」
「だね…涙梨と叶矢に助けてもらおうよ !」
「そ…だね」

私たちはかなり落ち込んでいた。
そのときだった。

「オイ!栄崎!中庭で一年と長野先輩がケンカしてるぞ!止めに行けっ!」
「えっ!?」
「どういうこと?」
「とにかく行こう!」

そして中庭に急いで向かった。

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