泣き恋心


楼栗side

昼休み―。
なんとかカナタくんと叶矢の件は落ち着いて、またいつも通りの日々を過ごせている。
もちろんちえりたちも。
でも気がかりなのはあの2人に彼女ができたのか。
ちえりと私はたまに話をしているけど…

「どうなったかねぇ…」
「そうだねぇ」
「おい。なに婆さんみたいな話し方になってんだよ楼栗。」
「バ…婆さんみたいって…ひどい!」
「ゴメンゴメン!ちえりに言ったの!」
「はぁ?ムカつく」
「ちょっと俺のちえりいじめないでくれます?いじめていいのは俺だけだし」
「ハイハイ…わかったよ」

ホントにお似合いだなぁ…あの2人

「あっそういえば来週一年の遠足ってか歓迎遠足って俺たちも行くんだよな?」
「うん!!そうだよ!でも今年はどこだろう」
「昨年はどこだった?」
「確か昨年は…水族館!だけど雨天でイルカのショーが中止」
「そういえば俺らが1年の時は山の道ハイウェイっていう山に行ったけど雨降って、結局登らずそこらでアイスを食ったな」
「そうなんだ~なんだ結局みんな雨じゃん」
「まぁ今年は降らないといいけど」
「だよね…」

私たちはチャイムと同時に教室にもどった。
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