泣き恋心



「翔さん…きっと傷つくよ…?」
「えっ?なんで?」
「楼栗が選んだ人なんだし…いい人に決まってるでしょ?」
「あっ…でも…どーもで~す~!っていう男だったら…俺は反対だ!」
「それは同感です…」

下で愛子さんたちがそんな話をしているとは知らずに…
私は叶矢にメールをした。

20XX/05/15 20:17
TO.叶矢
Sub.
―――――――――――――――――――――――――――
泊まりの件だけど!
OKもらったよ!
でも次の日、翔さんが会いたいっ
てさ!
―――――――――――――――――――――――――――
叶矢どーゆう反応するだろう…。
すると思ったより早く返信がきた。

20XX/05/25 20:20
From.楼栗
Sub.
―――――――――――――――――――――――――――
ホント!?良かったー!!
じゃぁ待ってるから!
で、ちょっとびっくりしたけど、
頑張って両親に会うからな!
ありがとう!
―――――――――――――――――――――――――――
思ったより普通の反応だったな…。
ちょっとくらいびっくりしてくれてもよかったんじゃないの…?
でもきっと叶矢と翔さんは仲良くなれると思うな…。
「巨〇の星」の父上みたいにちゃぶ台返しなんてしないと思うし…
まぁ大丈夫だろう…。

そして修学旅行の二日前になった。

「じゃぁ…行ってきます!」
「いってらっしゃい!」
「…明日…ちゃんと連れてくるんだぞ?楽しみにしてるからな!」

翔さんは笑ってたけど本心はきっと…
でもまぁ…明日、叶矢と会ったらすごく面白いことになると思うな!

「うん!わかってるって!じゃぁ行ってきます!」

私は叶矢の家に向かった。家の前に着くと下には叶矢が待っててくれていた。

「おーい!楼栗ー!」
「あっ叶矢ー!!きたよ!」

私は叶矢の所まで走って行って抱きついた。

「どした?楼栗?急に抱き着いてきて…」
「ん?なんとなく!」
< 89 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop