泣き恋心
「翔さん…きっと傷つくよ…?」
「えっ?なんで?」
「楼栗が選んだ人なんだし…いい人に決まってるでしょ?」
「あっ…でも…どーもで~す~!っていう男だったら…俺は反対だ!」
「それは同感です…」
下で愛子さんたちがそんな話をしているとは知らずに…
私は叶矢にメールをした。
20XX/05/15 20:17
TO.叶矢
Sub.
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泊まりの件だけど!
OKもらったよ!
でも次の日、翔さんが会いたいっ
てさ!
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叶矢どーゆう反応するだろう…。
すると思ったより早く返信がきた。
20XX/05/25 20:20
From.楼栗
Sub.
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ホント!?良かったー!!
じゃぁ待ってるから!
で、ちょっとびっくりしたけど、
頑張って両親に会うからな!
ありがとう!
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思ったより普通の反応だったな…。
ちょっとくらいびっくりしてくれてもよかったんじゃないの…?
でもきっと叶矢と翔さんは仲良くなれると思うな…。
「巨〇の星」の父上みたいにちゃぶ台返しなんてしないと思うし…
まぁ大丈夫だろう…。
そして修学旅行の二日前になった。
「じゃぁ…行ってきます!」
「いってらっしゃい!」
「…明日…ちゃんと連れてくるんだぞ?楽しみにしてるからな!」
翔さんは笑ってたけど本心はきっと…
でもまぁ…明日、叶矢と会ったらすごく面白いことになると思うな!
「うん!わかってるって!じゃぁ行ってきます!」
私は叶矢の家に向かった。家の前に着くと下には叶矢が待っててくれていた。
「おーい!楼栗ー!」
「あっ叶矢ー!!きたよ!」
私は叶矢の所まで走って行って抱きついた。
「どした?楼栗?急に抱き着いてきて…」
「ん?なんとなく!」