泣き恋心

楼栗side

叶矢と話したあの日から私はいまだに悩んでいる。っていうより悩みまくっている。
一番悩んでいることは紅にバレたらどうしようということ。
叶矢は笑わずに聞いてくれたけど紅が笑わずに聞いてくれると限らない。
だから悩むんだよぉー。
どうしよ…。
そう思っていると紅が…

「どうした?なんか悩みでもあるんか?」

は?何でいきなり!?もしかしてバレたんか!?

「え…何で?」
「ん?溜息ばっかりついてるからさぁー」

そっか…バレてたわけじゃないんだぁ。ホッ…。
ビックリしたぁ…。

「ん…まぁ悩みが…ね…。」

どうしよ…言ってみようかな…。
もうい。だめだ!

「何?聞いてやるよ?」
「…笑わない?」
「?うん。笑わん。」
「じゃぁ…宿泊訓練のね…」

そして私は紅に話した。
うぅ…泣きそう。

「怖いんだ。でも一人じゃねーじゃん。」

ん?結構普通の反応。

「笑わないんだ?」
「笑うところあったか?」

…笑われるかと思った。
それに話もちゃんと聞いてくれた。

「聞いてくれてありがと…悩みって紅にバレたて笑われたらどーしよってことだったんだけど。」
「まじかよ。お前そんな風に俺のこと思ってたのか!?」
「だって…男子って笑うからぁー。」
「そうなんだ…。笑うやつサイテーだな。」
「ハハハ…仕方ないよ。」
「でもいざとなったら助けるからな!]
「あ…うん。ありがとー!」

それからというもの私は元気になった。悩みもなきなったから。
私は紅と仲は良いが叶矢との方がメールや電話で話をする事が多かった。
いつも話を聞いてくれるし、向こうも浜氏をしてくれる。
だから叶矢と話すのはすきだ 。
でも紅とは学校で話すから二人とも仲良いと思う。
恋がしたいけどなかなか好きな人ができない。
それをちえりに相談しているのが今だ。
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