泣き恋心
ちょっと可愛い…ㇷㇷㇷ…からかった時しか赤くならないのにねこの子は…。
「それでOKして?」
「うん…と…とにかく…ちゃんとしたからね…明日は楼栗だから覚悟しときなよ!」
「へ!?あっ…うん…///」
「いいなぁー…皆…たくさん経験できて…私…奥手だからダメなのかな…?」
優利はそう言って寝た。
私は優利の言葉は違うと思った。
確かに恋愛は不器用と器用に分かれるけど、たくさん経験して初めて大人になる。
皆が皆器用ってわけじゃないと思うんだけど…。
誰だって最初は不器用から始まるものだと私は思うな…。
そう思いながら私は眠りについた。
そして修学旅行3日目。
今日は京都から奈良に向かい明日大阪へ行き、また新幹線で帰る。
そのため、またバスで移動となった。
「みなさん!まず奈良に着いたら、大仏様の前でクラス写真を撮ります!それから東大寺の前でもう一枚撮りますので!」
「はーい!」
「大仏かぁーまぁうちのは大仏に負けないモアイがいるけどね!」
「確かに!言えてる!」
「誰だー!今、モアイと言ったのはー!!」
日高がこっちを向いてきた。
「うわっ!なにあいつ!地獄耳なわけ!?」
「多分…」
私たちはモアイをもう一度見た。モアイはさっきと違う表情でガイドさんと楽しそうに話していた。
それを見て私たちはホッとした。
そうこうしているとバスは東大寺に着いた。
「では写真を撮りますので並んで下さーい!」
私たちはまず、東大寺の前で写真を撮り、そして中で大仏をバックに写真を撮った。
大仏は思ったよりも大きくてさすがのモアイもびっくりしていた。
そのあと奈良公園で鹿に遭遇して、鹿せんべいをあげながら、鹿と触れ合うことができた。
せんべいをあげるとき水口は…なぜか鹿にせんべいを食べてもらえず…しょっとショボンとしていた。
そんな姿を見て笑っていた。
そのあとホテルに着き私たちはお土産コーナーに行き、叶矢たちにあげるお土産を選んでいた。
「私はストラップのお礼があるから、八ッ橋ストラップと八ッ橋!愛子さんと翔さんには生八ッ橋と…奈良漬でいいかな!」
「じゃぁ私は生八ッ橋と漬物と小物でいいや!」
「見てみて!あの二人!」
「ラブラブだね!夫婦かっての!」
「なぬ!ホントに…」
優利…幸せそうだな…よかったね…本当に…。