ぷらっちなむ・パーフェクト
「チラシにはどこのショップか書いてないじゃないか。それなのに何でお前らが怒るんだ?お前達が入り浸っているあの店は、川を荒らすようなことをしてると認めるってことか?」

そう、タカの言うとおりなんだ。今はとにかく落ち着いてくれ。晴は梅男に目で必死に訴えかける。

梅男は歯を食いしばりながら、将一からゆっくりと腕を離していく。宙に浮いていた晴も徐々に地面へと降りていく。

奈津たち3人も橋の真ん中にようやく到着する。

「、、、関係ねぇな」

「え?」

落ち着いたと思われた梅男の言葉を晴はうまく聞き取れなかった。

「関係ねぇ」

その横顔を見て、梅男に何が起きてるかを晴は悟った。

「もうそんなことは関係ねぇ!俺はこいつらを全員ぶっ飛ばす!」

「そんなむちゃくちゃな!」

晴はしがみついていた二人の腕から離れ、もと来た岸へと素早く向かう。

おさまりかけたように見えた梅男の怒涛メーターは、既に振り切れていた。

町の神社の鐘が鳴る。

そしてそれは、戦闘開始のゴングとなった。

ごーーーーん
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