ぷらっちなむ・パーフェクト
「うがぁあああ!」
「ぬぁああああ!」

梅男と将一の拳がぶつかり合う。

肉体と肉体の衝突のはずなのに、なぜか金属音のような音がする。

がきーん

少し遅れて大きな振動が橋を伝わってくる。

「毎回、思うん、だけどさ、」

20mと走ってないが、既に息を切らしている富田が隣を走る紺に聞く。

「うん」

「あいつら、人間、だよね」

紺は走りながら、ちらっとだけ後ろを振り返る。強大なエネルギーのぶつかり合いで、梅男と将一の周辺に閃光が走り、空間が歪んで見えた。

「多分」
< 115 / 185 >

この作品をシェア

pagetop