ぷらっちなむ・パーフェクト
思い出の場所へ
自分が生まれるもっとずっと前からこの場所に佇み、気が遠くなるほどの長い間雨風にさらされた岩。

そんな粗末な扱いに不満を漏らすことなく、むしろ体全体から優しさを醸し出す岩の上に立つ。

もう何年も来ていなかったため、たどり着くのにあの頃よりも大分時間がかかってしまった。

陽は大きく傾き、西の山にその姿を隠そうとしている。

満里は体を反らせ、深く息を吸い込む。
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