ぷらっちなむ・パーフェクト
頭上で ぱちん という乾いた音とともに上空にかかっていた釣糸が音をたてて切れた。
川を二つに分けていた境界線がなくなった。町がまた一つになった。
釣針引っ掛けたからって、このインチキ臭いお札を貼ったからって、どうなるかなんてわからない。
遠くの神社で鐘がなる。戦闘開始のゴングのように。ご~ん。
恐怖はない。迷いもない。タカを始め、この場所にいるみんながこの背中を支えてくれている気がするから。
今目の前に立ちはだかる、白い巨体へと突き進んでいくだけだ。
見上げた青空には、風に靡いた白金色の釣り糸がきらきらと、そしてゆらゆらと揺れている。
今まで何度となく繰り返してきた水面で立ち上がる動作をすると、奈津は水面へと滑り出した。
川を二つに分けていた境界線がなくなった。町がまた一つになった。
釣針引っ掛けたからって、このインチキ臭いお札を貼ったからって、どうなるかなんてわからない。
遠くの神社で鐘がなる。戦闘開始のゴングのように。ご~ん。
恐怖はない。迷いもない。タカを始め、この場所にいるみんながこの背中を支えてくれている気がするから。
今目の前に立ちはだかる、白い巨体へと突き進んでいくだけだ。
見上げた青空には、風に靡いた白金色の釣り糸がきらきらと、そしてゆらゆらと揺れている。
今まで何度となく繰り返してきた水面で立ち上がる動作をすると、奈津は水面へと滑り出した。