ぷらっちなむ・パーフェクト
巨大魚が急激な反転を見せる。富田はその遠心力に耐え切れずに水面に倒れこんだ。

タカの投げた釣り針がウェットスーツの襟首にかかると、待機場所の桟橋に回収される富田。

富田は手に持っていた竿の釣り糸を切り離す。

「おーし、よくやったデブ。後は俺に任せておけ!」

間髪入れずに将一が巨大魚に向けて釣り糸を放つ。手ごたえを充分に感じてから、梅男に手渡す。

「手柄取ったリーっ」

勢い良く飛び出した梅男は、勢い余ってつんのめり、ものの数秒で水面に頭から突き刺さった。
< 162 / 185 >

この作品をシェア

pagetop