ぷらっちなむ・パーフェクト
夏の花火は白金に輝く
満里が目をあけると、小波立った水面が広がっていた。

奈津 奈津、、、

満里は必死に奈津の姿を探す。奈津も、巨大魚も確認することはできなかった。

「あんのばか、後先考えずに行動するからこうなんだよ」

川に飛び込むためであろう、梅男がウェットスーツを脱ぎ始める。が、濡れたウェットスーツは脱ぎにくいことこの上ない。

「あ"-!じれってー!」

足からウェットスーツから抜けない。

「ちゅーか梅男、川に入るんだったらウェット脱がなくてよくない?」

梅男がぴたりと動きを止めると、今度は脱ぎかけたウェットを上にあげようとする。

「ちゅーか、そこまで脱いだんなら脱いだ方が早くない?」

再度梅男がぴたりと動きを止める。

「慌てない慌てない」

富田が宥めるように落ち着いて言う。

ウェットスーツを足の部分だけ残したまま、梅男が言った。

「お前に言われたくないんだよ」

ウェットスーツと一緒にパンツまで下ろして下半身全開の富田が得意げに立っていた。
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