ぷらっちなむ・パーフェクト
通常だったら空中に飛び出す瞬間、踏み切りを誤らなければ自然とハーフパイプの壁に戻る。

しかし、梅男の場合スーパーな速度から生み出される高さと未熟な踏み切り技術のため、この大会では一度も壁に戻ったことがない。

今回もご多分に漏れずその軌道は本来戻るべき場所からは遠くかけ離れ、ハーフパイプの壁から横に大きく外れたちょっとした崖に向かっている。

雄叫びをフェードアウトさせながら、梅男は崖の下へと消えていく。

そして、数秒送れて轟音が響く。

ずどーん。
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