ぷらっちなむ・パーフェクト
「これがいいんじゃないの」

梅男の隣に座る満里はおいしそうにコーヒーを啜る。

コーヒーそのままの味を楽しんでもらうため、砂糖やミルクは置いてない。オーナーである明の意向。

「ちょっと酸味があるのわかる?あ、わかんないか」

「なにおー!生意気な女め~」

「このコーヒーインテリ女!」

満里を挟んで梅男と富田。

「文句があるならちゃんと飲んでから言いなさいよ」

梅男は目の前のコーヒーを睨みつけると、今度はさっきより多めに啜った。

「・・・」

「どう?」富田が興味津々に聞く。

頑固だけど繊細で上品。例えるならばそんな音をたてながら梅男がカップを置く。

「やっぱ苦ぇ」さっきよりもひどい顔で梅男は言った。

「きゃははは!」
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