ぷらっちなむ・パーフェクト
那美はここであらたにオシャレなBARを始めようと企んでいる。日々オリジナルカクテルの試作を重ね、いつの間にか奈津が実験台となっていた。

その腕前の方はと言うと。

奈津は恐る恐るストローを吸う。

「ぶーっ!」

その液体が口の中に入ってきた瞬間、マンガみたいにすぐ吐いた。

「あ!ひどーい」

いつにも増して、今日のはひどい。トニックシャンプーにピーマンの種を混ぜた味がした。実際どっちも口にしたことはないのだけど。

「あたしは好きなんだけどなー」奈津から取り上げたグラスのストローを吸いながら、那美は首を傾げながら水滴のついたグラスを眺める。

「ぶえぇぇぇ」奈津は緑色に染まった舌を出す。

奈津は個性豊かなカクテルを飲まされるたびに思う。

なぜいつもベースがスースー爽やかメントールなんだろうか。
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