ぷらっちなむ・パーフェクト
「なんだなんだ、どうした」叫び声を聞きつけて信がずしずしと二階に上がって来る。ハブとマングースの緊張が解けた。

「なんだ、奈津いたのか。いるならいるって言えよ」信が部屋の入り口から顔を覗かせる。

「え、えぇ?」

だから、「僕いるからねー」って言えばいいんですか。寝ながら。

「飯できたぞー」

「はーい」

ずしずし、とんとん、と二人の足音が階段を降りて行く。部屋には呆気にとられた奈津が一人残された。
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