ぷらっちなむ・パーフェクト
「富田、あんたん家もね」

「うそ?」

「ほんと」

「電話したの?」

「うん」

「家に?」

「そうよ」

「俺の?」

「そうよ」

「いつ?」

「だから、1週間前」

「まじで?」

「まじで」

「誰が出た?」

「猫が鳴いてた」

「お前ん家の方がひでーじゃねーか」

「そんなばかな!」

「晴と紺の家にもね」

「嘘?!」
「嘘?!」

晴と紺が声を揃えて叫ぶ。

「あんた達とは電話で連絡とれないわけ?」

満里の冷たい視線を受け、奈津は小さくなる。

別に自分が悪いわけではないと思うのだが、いつもより3分の2ほど小さくなった奈津は、すぐ裏で漁の準備をしてるであろう信を恨んだ。
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