ぷらっちなむ・パーフェクト
「痛たたた。。。」

「房総の陽射しをなめてるからだ」

布団にうつ伏せになり、呻き声を漏らす満里に梅男が言う。

真夏の太陽を一身に受け止め、満里の背中は合成着色料のふんだんに使われたウィンナーのような色になっていた。

「梅男、あんたはこっち来るんじゃないわよ」

「何もしねぇよ」

「いいから、とにかく近づかないで」

部屋の入り口から一番遠い場所の満里。その隣では、奈津が霧吹きで満里の背中に霧吹きで水をかけ、団扇で扇ぐという動作を繰り返していた。

浴衣を腰まではだけたその状況で、奈津はなるべく満里の背中を見ないように目を逸らしている。油断をすると瞼の裏に焼きついた満里の水着姿が浮かんでしまう。
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