ぷらっちなむ・パーフェクト
「奈津、この世で食えない葉っぱは何種類あるか知ってるか?」
比較的雑草の少ない部分を選びながら奈津が母親と手を繋いで土手を歩く。その2人の少し前を雑草などお構い無しに信が歩く。
「んー、わかんない。1200」
それを聞いて母が吹き出す。
「どっから出てきたのよその数字」
信は道端の草を2本引き抜く。茎の部分の皮を軽く剥がすと、そのうちの一本を奈津に渡す。
「なんと、3種類しかないんだと」
真偽のほどは定かではなく、むしろ疑わしい内容の薀蓄を口にしながら信は茎の太い部分を齧る。奈津もそれを見様見真似で齧ってみる。
口の中に広がる酸味に堪えきれず、顔を顰めて渋い顔をする。
「あら、あらら、あははは」
オレンジ色に染まる川の出てに3人の笑い声が鳴り響いた。
比較的雑草の少ない部分を選びながら奈津が母親と手を繋いで土手を歩く。その2人の少し前を雑草などお構い無しに信が歩く。
「んー、わかんない。1200」
それを聞いて母が吹き出す。
「どっから出てきたのよその数字」
信は道端の草を2本引き抜く。茎の部分の皮を軽く剥がすと、そのうちの一本を奈津に渡す。
「なんと、3種類しかないんだと」
真偽のほどは定かではなく、むしろ疑わしい内容の薀蓄を口にしながら信は茎の太い部分を齧る。奈津もそれを見様見真似で齧ってみる。
口の中に広がる酸味に堪えきれず、顔を顰めて渋い顔をする。
「あら、あらら、あははは」
オレンジ色に染まる川の出てに3人の笑い声が鳴り響いた。