ぷらっちなむ・パーフェクト
富田は後ろを振り返り、晴と目線を交錯させる。言葉ではなく、アイ・コンタクトで会話をする。

(いつも思うんだけどさ)
(うん)
(人間、だよね)
(多分)

「どりゃぁああああ!」

怒号とともに放り投げる。岩は放物線を描き水面へと飛んでいく。

奈津は小さい頃に行ったディズニーランドの某アトラクションを思い出す。

そのアトラクションに乗り、どのような結果になったのかは明確に思い出せたが敢えてその場から動くことはしなかった。

大量の水に打ちひしがれるのも悪くない、と思った。
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