ぷらっちなむ・パーフェクト
見るとウェイクボードを楽しんでいた若者が耳のあたりを押さえながら浮かんでいる。

あたりが一時騒然となる。那美も駆けつける。

若者は痛みで動けないのか、川から引き上げられた今でも耳を押さえてうずくまっている。

「こっちの耳、聞こえるか?」仲間の呼びかけに、若者は首を横に振る。

「あんたたち、ちょっと待っててね」

那美が救急車を呼びにログハウスへと走っていく。

その光景を目の当たりにした5人は、ヘルメットを求め我先にとレンタル用品置き場に向かって走り出した。
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