私のペットは俺様美男!!!
「家出かなんかしたのかな?」
私の言葉に、叶多君は眉を潜めた。
「この歳で?そもそも親と暮らしてないだろ、この図体じゃ。」
「彼女と同居してたけどフラれて路頭に迷ってた、とか。」
「こんなイイ男、振る女いるかァ?」
……………確かに。
「意外とすっごい性格が悪かったりして。」
「っつかお前は何でコイツがフラれた前提なんだ…。」
叶多君は溜め息をついて、私を見つめた。
「俺はお前に、コイツをどうすんのか聞いてんの。」
あ、そうだった。
「………取り敢えず起きたら事情を聞いて、ご飯をあげて、彼女と仲直りさせてあげよ。」
「…………もう良いわ。じゃ、取り敢えずお前、何か作って来い。」
「はーい。」
私は頷いて、キッチンに向かった。