私のペットは俺様美男!!!
「折角作ったのに…。」
「不味いモンは不味い。」
――――と言いつつも食べてくれてるって事は……
本当は優しい人なのかも?
すっかり食べきって綺麗になった皿をお盆に置いて、男の人は此方を見た。
「ゴチソウサマ。美味くはなかったが腹の足しにはなった。」
「……お粗末さまです。」
私は憮然としながらもお盆を受け取る。
そして、まだこの人の名前を知らない事に気が付いた。
「あ、そういえばあなたの名前は?」
「人に名前を尋ねる時は、まず自分から名乗るモンだろう。」
――――人が折角助けてやったのに、何でこんなに上から目線なんだろう。
「真理亜。浦戸真理亜。」
「織野井≪しきのい≫恭介。恭介で良い。敬語もいらない。」
「じゃあ恭介。何であんな場所で倒れてたの?彼女にでもフラれた?」
途端、恭介は瞳を細めた。