私のペットは俺様美男!!!
「ペ、ペット!!!」
「―――――は?」
「ペットにしよう!!!!!」
叶多君が、生まれて初めて見るって位唖然と私を見た。
恭介も、ぎょっとした眼で此方を見ている。
「私が拾ったんだし、私が世話するから!!だから、置いてあげよう?」
捨てられていた犬を拾って、家に持って帰って来たら、親に
「元の場所に捨てて来なさい!!」
と言われた気分だった。
「真理亜。」
叶多君が、それはもう焦燥しきった顔で私を見た。
「人間は、ペットに出来ないんだぞ?」
「誰がそんな事決めたの?」
「いや、でも…。」
「食費とかも私のバイト代で出すから!!だから――――」
「ック…」
吹き出すその音に、私は恭介を見た。
「ペット、か。ペット…くくっ。面白い事言うんだな、お前。」
「ひ、人が折角庇ってあげてるのに…。」
「存在を犬にされたけどな。」
「う…。」
恭介の言葉に、言い返せない。