私のペットは俺様美男!!!
「じゃ亜樹、今からこのお兄ちゃんが亜樹にお勉強とか教えてくれるからね?」
「えー、ヤ。」
「っ、んだこのガキ。」
凄い。
初めて亜樹が人を拒絶した……。
「アンタよっぽど悪い人間なんだね…。」
「うるさい、黙れ。」
「…………で。」
私はパンをかじりながら、恭介を見た。
「働けない事情って?」
「………………。」
「やだねー、ニートぉ?」
「知ったら後悔するぞ。」
恭介は呟いて、新聞に目を落とした。
けど私は、強くはっきり断言した。
「無いよ。昨日から、恭介は家族の一人だし。……ペットだけど。」
「…………ッフ、面白いなお前は。」
恭介はその美貌に微笑を浮かべて、私の瞳を見つめた。
「親が極道の頭なんだよ。俺は中卒で、ヤクザの道に入った。けど権力争いで弟に裏切られて、昨日命からがら逃げたんだ。」
え。