私のペットは俺様美男!!!
「真理亜、おはよ。」
「あ、円香。おはよー。」
都立佐浜第1高等学校。
2年D組の一番教卓に近い前の席が、私の席。
円香は私の斜め後ろで、円香の隣は委員長こと野江君。
「どしたのー?遅かったじゃーん!!」
円香が1時限目の用意をしながら言う。
ちなみにHRは終わってた。
「んー……ペットの世話してた。」
「え!?ペット飼えたの!?」
円香が身を乗り出す。
「よく叶多君OKしたね?何?ハムスター?」
人間。
とは流石に言えず……。
「い、犬……かな?」
「何で疑問符つけた?」
円香が眉を潜める。
「ま、良いや。小型犬?可愛い?」
「小型ではないよ。……かっこいいっちゃかっこいいけど…うん、美形だよ。」
私はしどろもどろになりつつ席につく。
人間♂をペットにしましたー!!
…なんて円香に言ったら、多分変な趣味の人と勘違いされちゃうだろうな。