私のペットは俺様美男!!!
事件は昼食の時間に起きた。
「円香、今日どこで食べる?」
私は叶多君が作った弁当を持って、席を立った。
「あ、ごめん真理亜。私、彼氏と食べるから。」
…………………………………え。
「酷いよ円香ァァァァ!!!!親友の私よりどこの馬の骨か分からないような男を優先すんの!!!???」
「どこの馬の骨って、人の彼氏を馬鹿にして…。」
円香は腰に手をあてて、人差し指をたてた。
「良い?真理亜、何事も初めが肝心なの。恋も同じ。付き合いたての私たちは、この1ヶ月にかかってんの。」
「…………うー…」
「アンタの犬とも、最初が肝心よ。分かる?家に来たばかりの犬に優しくするように、私が彼を優先するのは当たり前なの。」
……………優しく?
私…恭介に優しくしたっけ?
不味いスープ飲ませて、
スケコマシとか罵って、
顎と鳩尾に蹴りを入れて、
亜樹の世話を押し付けて………
ヤバい。
絶対嫌われた!!