私のペットは俺様美男!!!
ただのガリ勉で委員長こと野江君と机をくっ付けて、弁当を開けていると、見た事のある生徒が現れた。
「あれ、見た事無い子がいるね?」
「………え、王子?うそ、委員長王子と仲良いの?」
B組の王子が、空いていた円香の席に座った。
風見王子。
名前が王子。
名前に負けないくらいイケメンで優しいから、皆上の名前じゃなくて下の名前で呼ぶ。
「同席させてもらってまーす、浦戸真理亜です。よろしく。」
にぱっと笑うと、王子朗らかに笑っては頷いた。
「風見王子。よろしく。」
凄い。
王子、超イケメン。
「そういえば。」
委員長がおにぎりを食べて私を見た。
「犬、飼ったそうですね?どうですか?」
「あー、うん。」
犬じゃないけど。
「犬?良いなぁ。」
王子が笑って弁当を開ける。
「昨日拾ったんだけど…。多分私の事嫌い。」
「なにそれ。」
王子が優雅に笑う。
「昨日、かぁ。俺、昨日は兄さんと喧嘩しちゃって。」